Two−Time

作:早川ふう / 所要時間 15分 / 比率 1:1

利用規約はこちら。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。2013.03.14.


【配役表】

男・・・
女・・・



男   「ただいま」

女   「おかえりー」

男   「……来てたんだな」

女   「うん」

男   「今日仕事休みだったのか?」

女   「じゃなきゃここ来れないでしょ」

男   「まぁ、そうだな」

女   「ねぇ、お腹すいてる?」

男   「昼が遅かったからあんまり」

女   「なーんだ。何か作ってあげようと思ったのに」

男   「珍しい。明日は雪か」

女   「失礼ね、これでも料理は得意なんだから」

男   「ふーん」

女   「ほんとだよ?」

男   「別に疑ってねーよ」

女   「そういえば、一回も作ってあげたことないよね」

男   「うちのコンロ電気だし作りにくいだろ」

女   「家で作って持ってきてあげるよ。リクエストある?」

男   「ん、考えとくよ」

女   「……あれ、シャワー浴びないの?」

男   「時間もったいないだろ」

女   「今日は結構余裕あるよ」

男   「そうなのか?」

女   「うん」

男   「……あ。お前風呂入ったろ?」

女   「へへ、お借りしましたぁ」

男   「別にいーけど。ついでに掃除してくれたみたいだな」

女   「ああ、つい癖で」

男   「助かるよ」

女   「男の一人暮らしってさ、水まわりまで掃除行き届かないよね」

男   「するヤツもいるんじゃないか?」

女   「少なくとも私は見たことないけど」

男   「だらしない男とばっかり付き合ってたわけか」

女   「あんた自分も含まれてるってわかってる?」

男   「別にそんなに困るほど汚れねーし」

女   「汚しすぎる前に私がやってあげてるんじゃない」

男   「へーへーありがとうー」

女   「まぁ、私も使うから綺麗にしてるだけだけど」

男   「だったら言うなっつーの」

女   「ふふ」

男   「で。……シャワー浴びる時間あるなら浴びてくるけど?」

女   「うん。……でも、待てないー、とか言ってみたりして」

男   「なに今更かわいこぶってんだ」

女   「ひどーい、いってきなよー」

男   「冗談じゃなくて本気で言ったって言えばいいのに」

女   「えーと、20%くらいだよ」

男   「20%冗談で、80%本気な、理解理解」

女   「う。まぁ……そーだけど」

男   「相変わらずだな」   

女   「うっさい。あ。ねぇねぇ、今日仕事忙しかった?」

男   「いや別に普通。なんで?」

女   「疲れてるかなーって確認しただけ」

男   「性欲と俺の体力の確認か。そんなに飢えてたか」

女   「うーー……」

男   「わかりやすいけど、もっと素直になれよな」

女   「素直って……(口付けられる)んっ……」

男   「ちゅ……くちゅ……」

女   「んっ……ふっ、(離れようとしたのを引き留めて唇を押し付ける)
     ……、やだ、もっと……んぅ……」

男   「おい……んっ………、ちゅ……んっ……」

女   「んんっ、ちゅっ……んム……はぅ…ん…」

男   「(やっと離れて)……おい。がっつきすぎ」

女   「だって。……久しぶりなんだもん」

男   「ま、いーけどな」

女   「積極的な女は嫌い?」

男   「嫌いじゃないけど、俺の好みはわかってんだろ?」

女   「う、うん」

男   「じゃ、始めるか」

女   「ぁ!
     ネクタイで目隠しすると目、痛いんだけどな……」

男   「……ごちゃごちゃうっせぇよっ」(突き飛ばす)

女   「きゃ!!!」

男   「さて、と。……始めるか」



(カチャン、と手錠がしまる音がする)

女   「アッ……」

男   「まだ目隠しして手錠かけただけだぞ?」

女   「だって……、っ……ぁン!!」

男   「もう濡らしてる」

女   「ぅンっ、は、ァ……、」

男   「もう手錠の音だけでも反応するんじゃんココ」

女   「そ、そんなこと……あんっ、んっ……」

男   「ほら、ほら、ほら、……どんどん濡れてくる。下着がもうぐしょぐしょだ」

女   「ゃだ、そこばっかりぃ……んぅっ……」

男   「じゃあやめてやるよ」

女   「ぁう……意地悪ぅ……」

男   「意地悪…? 望みどおりの間違いだろ?」

女   「そんなこと……」

男   「焦らされたいくせに。でもって虐められたいんだよな?
     もう普通じゃ満足できないだろ?」

女   「そういう身体にしたくせに……」

男   「俺のせい?」

女   「うん」

男   「違うだろ」

女   「え?」

男   「もともと……淫乱だったんだろ」(囁く)

女   「ぁんっ! あっ、アッ! アッ!!」

男   「乳首こんなに立たせて。いじってもらいたかったか?」

女   「んっ、うっ、あんっ……」

男   「違うよなぁ? こんなんじゃ物足りないんだろ?」

女   「そう……んっ、もっと、もっと強くっ」

男   「強く?」

女   「痛くされたいぃッ」

男   「変態ッ!!」(抓る)

女   「あぁあぁぁァァァアッッ!!!! はぁ……ハァ……」

男   「………もうイッた? 胸でイッたの?」

女   「だって……」

男   「だって? 口答えなんてするのか?
     痛くされてイくマゾ豚が、偉くなったもんだなッ」

女   「あァッ……ンっウっ……!」

男   「痛くされるのが気持ちイイんだろ?」

女   「ゃっ、あんっ……ンぅ!!」

男   「今日は時間あるんだよな? たっぷり可愛がってやるよ」

女   「あっ、あんっ、まって、服脱がせ、てっ……はあんっっっ!!」

男   「豚は豚らしく啼け」

女   「んンン!! あっ、あっ!!」

男   「ちゅ…ちゅ…ちゅく…」(首筋に強く跡をつける)

女   「あっ、はんっ、んっ…んーっ…」

男   「……もう欲しいか?」

女   「ほ、欲しい」

男   「……淫乱ッ!」(叩く)

女   「あんっ!」

男   「そんなに欲しいんだったら、バイブでも咥えとけよ」

女   「やっ、だめっ……あああああああああっっっ!!!!!!!!」

男   「……挿れただけでまたイった? どうしようもないな?」

女   「あぁ、ああぁぁぁァァア……」

男   「まだ足りなそうな豚の為に、最大にしといてやるよ」

女   「!? ああっっ…!! あああああああああアアアア!」

男   「しっかり締めとけよ? 落としたらお仕置きだからな?」

女   「んんっ! あうっ……は、あ、ァァァ……」

男   「なんだ、上の口も寂しいのか、だったら咥えさせてやる」

女   「んあ、んぐうううう!!」

男   「しっかり味わえよ」

女   「ぐうっ、うううっん!!!!」

男   「しっかり舐めろ」

女   「むぐ……ちゅ……んちゅ……」

男   「もし歯をたてたらわかってんだろうな?」

女   「んぅ、うぅ、くちゅ、じゅる……」

男   「しっかり奥まで咥えろッ」

女   「んぐううっんんんっっ!!」

男   「何ちんたらやってんだ愚図!
     自分だけ気持ちよければそれでいいのか、ああん!?」

女   「ぐぅぅっ! ううっ…」

男   「っ、……そう。……やればできるじゃないか」

女   「ぐぅん、うぅんんんんっん」

男   「いいぞ……そろそろイキそうだ」

女   「ぅうん、うぅうんンン!」

男   「吐き出さずに全部飲めよ」

女   「ン! ンん、んぅん……!」

男   「、くっ……、出すぞ……っ、っ……うっ!」

女   「んーーー……ーーっ……ーーーっ!!
     ………ゴクン……」

男   「……全部飲んだな?」

女   「うぅ」(うん)

男   「そのまま舐めろ」

女   「ん…むぐ…ん……むちゅ…」

男   「下にも挿れてほしいんだろ? しっかり綺麗にしろよ」

女   「んちゅ……んぐ、ーん、……」

男   「……覚悟しろよ? 徹底的にやってやる」



(間)

女   「うー…」

男   「ちょっと無理しすぎたか」

女   「へーき、」

男   「ほんとか?」

女   「無理するくらいじゃないと…気持ちヨくないもん……っげほっ、ごほっ」

男   「ったく……喉やばいじゃねーか。ほら、水」

女   「ありがと。(ゴクゴク)」

男   「どーすんだよ」

女   「どーもしないよ、カラオケで喉つぶした時よりは声枯れてないし」

男   「そっか」

女   「心配?」

男   「別に」

女   「……だよね」

男   「服大丈夫か?」

女   「こんだけしといてあとで聞くのってなんか間抜けだよね」

男   「まぁな」

女   「洗濯機と乾燥機貸して。洗っちゃう。
     あ……その間にお風呂入りたい」

男   「追い炊きしてくる」

女   「うん」

男   「……、なぁ」

女   「んー?」

男   「お前は腹へらねーの?」

女   「今は疲労感の方が大きいよ。あ、お腹すいた?」

男   「運動すると腹へるだろ」

女   「あんたタフすぎ」

男   「若いからな」

女   「やめてよ同い年じゃん」

男   「体力の衰えを感じるには早いだろ」

女   「悪かったわね体力なくて」

男   「いや、お前はある方なんじゃね? あんだけしといて落ちないし」

女   「たまには落ちるまでヤってくれてもいいけど?」

男   「そうだな、そのうちな」

女   「えー、そのうちなのー?」

男   「お前いつもいきなり来るじゃねぇか。
     次来たとき俺が疲れてる日だったらどーすんだよ。
     約束やぶったとか文句言われても困る」

女   「ま、そーだね」

男   「言わないよ、くらい言えないのか」

女   「それこそ嘘つきになっちゃいそうだもん」

男   「ま、お前だったらそうだな」

女   「デショ?」

男   「……たまには連絡してから来れば?」

女   「えー……」

男   「お前いっつも唐突に来すぎなんだよ。俺の予定なんてお構いなしだろ」

女   「この間、全然帰ってこなかったときあったもんね」

男   「付き合いで飲み行ったりもするんだからな」

女   「しょーがないから掃除だけして帰ったけど」

男   「で、ご丁寧に、たたんだ洗濯物の上に置手紙」

女   「可愛いラブレターって言ってよね」

男   「うわキモい」

女   「ひどっ!」

男   「メールくらいよこせばよかったのに」

女   「別に合鍵あるから困らないし」

男   「合鍵の方が危なくないか?」

女   「そんなことはないけどね。……え、合鍵返した方がいい?」

男   「いや……別にいいけど」

女   「何ー、好きな子でもできたの?」

男   「できてないって。むしろ誰か紹介しろ」

女   「フリーの友達なんていないって」

男   「そりゃそうか」

女   「そうだよ」

男   「……そういやお前昔からさ」

女   「えー?」

男   「誰と付き合ってても、つーか……
     誰かと付き合ってるときにしか、俺のトコ来なかったよな」

女   「えっ? そんなこと、ないよ」

男   「ごまかすならもっとうまく言えっつーの」

女   「……」

男   「別に責める気で言ってるんじゃねーぞ?
     ただ、なんでかなーって思ってた」

女   「“なんで”?」

男   「なんで俺のトコ来んの?」

女   「……来ちゃだめだった?」

男   「つーか、その……」

女   「シたいからだよ」

男   「……ほう」

女   「私を満足させてくれる男ってなかなかいないんだもん」

男   「変態だもんな」

女   「うっさい」

男   「……彼氏と身体の相性が合わないから、俺で発散してた?」

女   「そう、そーゆーこと」

男   「……、ふーん」

女   「そっちだって、特定の彼女作らないでいつもフラフラしてたじゃん」

男   「若気の至りだ」

女   「今もじゃないのー?」

男   「今の職場にまず女がいないからな。
     出会いがねーからアソビも本気も無理無理」

女   「あっそう」

男   「……ま、なんだかんだいって、お互い都合がいい関係だったのは確かだけどさ」

女   「うん」

男   「けど。……そん時と今とじゃ状況違うだろ」

女   「……そう? 同じでしょ」

男   「まぁ俺は同じかもしれんが」

女   「ならいいじゃん」

男   「……何にも、言わないのか」

女   「え? 何が?」

男   「……旦那」

女   「あはは!
     言うわけないじゃん。言ってたらここ来れてないよ」

男   「そりゃそうだろうけど。
     俺手加減もしねーし、身体の痕とかすげーだろ。どう言い訳してんの?」

女   「気付いてないよ。だからなーんにも言われない」

男   「そんなもんなのか?」

女   「そんなもんだよ」

男   「ふーん」

女   「なによ。珍しいじゃん、やけに詮索するね」

男   「そうだな」

女   「明日は雪かな」

男   「かもな」

女   「うわー困るー! どうりで寒いわけだね!
     お風呂まだ沸かないの?」

男   「もう沸いたんじゃね? 追い炊きだと音楽鳴らねーからなぁ」

女   「お風呂入ろうよー」

男   「一緒に?」

女   「だめ?」

男   「いいよ」

女   「……ねぇ」

男   「何」

女   「……私もう来ない方がいい?」

男   「え?」

女   「……、そういうことなのかなって思って」

男   「別にそういうつもりで言ったわけじゃない」

女   「ほんとに?」

男   「ああ」

女   「……本当?」

男   「好きにしろよ」

女   「……そっか」

男   「おう」

女   「……また来てもいいんだよね?」

男   「……ああ」

女   「……うん。じゃあ……お風呂入ろ?」

男   「……ああ、入るか」

女   「うん」





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