【登場人物紹介】
遥斗(はると)
年齢は20代前半。可愛い容姿等とは裏腹に肉食系ドSなタチ。昔は結構遊んだ悪い男だった。
大貴と出会い一途な男に大変身! 同棲して甲斐甲斐しく世話を焼いたりもしている。一応学生。
大貴(だいき)
年齢は20代後半。カッコイイ容姿をしているが、実は草食系で、恋愛にも流行にも疎い。
遥斗と出会い色々と目覚めてしまったネコ。一応真面目な会社員。
【配役表】
遥斗・・・
大貴・・・
遥斗 「いっただっきまーす」
大貴 「いただきます」
遥斗 「(パンを食べ、カフェオレを飲む)
んーっ うまー♪」
大貴 「遥斗はいつも美味そうに食うなぁ」
遥斗 「だって美味しいもーん」
大貴 「そうか」
遥斗 「大ちゃんは? 美味しくないの?」
大貴 「美味くないわけじゃないが……普通に食べてるぞ、うん」
遥斗 「それってさ、危ないんじゃない?」
大貴 「え?」
遥斗 「あのね、朝ごはんを美味しく食べられないってのは、
身体にとっては危険信号なの!」
大貴 「美味くないとは言ってないんだが……」
遥斗 「もしかして、僕の朝ごはんに飽きた?」
大貴 「そんなことあるわけない!
遥斗の作ったものは世界一美味い!」
遥斗 「じゃあやっぱり身体の調子悪いんじゃ?」
大貴 「元気だから大丈夫だ。
……遥斗は時々母親みたいなこと言うよな」
遥斗 「えーーーっ、母親〜?!」
大貴 「しっかりしてるってことだよ」
遥斗 「それじゃあ大ちゃんは?
お父さんなのかな〜っ?」
大貴 「やめろよ、そこまで老けてない」
遥斗 「なにそれー! 僕と夫婦は嫌なのっ!?」
大貴 「いや、そういうことじゃなくて!」
遥斗 「自分だって僕のことお母さんとか言ったのにー」
大貴 「だって遥斗は、結構、その、……女子力高いと思うから」
遥斗 「女子力ぅ?」
大貴 「何だよ、無自覚か」
遥斗 「女子力高いから母親みたいっていう例えもどうかと思うけど。
っていうかまず、大ちゃんの口から女子力って言葉が出るとは思わなかったし」
大貴 「いくら俺でもそのくらいの言葉は知ってるよ」
遥斗 「ってことは、知ってて使ってるわけだよね?
それって褒め言葉?」
大貴 「もちろん」
遥斗 「僕が女の子みたいってことぉ?」
大貴 「いやいやいや、そうは言ってない、けど。
でも、そこらへんの女の子よりは、よっぽど女らしいと思うし!」
遥斗 「むー、どこらへんがぁ?」
大貴 「まず、顔?
肌綺麗だし、目も大きいし、毛深すぎないし、髭も薄いし。
身体だって、線が細いのに、ひょろくないし。
筋肉だってそこそこついてるから、……綺麗じゃないか」
遥斗 「なんかそうガチで褒められると思わなかった。
……ん?
けどさ、それって女子力っていうより、ただ単に僕の外見の問題じゃないの?」
大貴 「いやいや、それだけじゃないだろう」
遥斗 「じゃあ何が女子力なのさー」
大貴 「料理うまいし、家事全般得意じゃないか。俺、色々教えてもらっただろ」
遥斗 「まぁねっ。僕結構尽くすタイプだしー」
大貴 「それにあれだ。甘いもの好きじゃないか」
遥斗 「えー、それ女子力なのー?」
大貴 「俺と比べてみろって」
遥斗 「大ちゃんと?」
大貴 「俺達、いつも朝はパンじゃないか」
遥斗 「そうだね」
大貴 「で、このテーブルを見てみろって」
遥斗 「何かおかしいかな?
あ、このランチョンマット? 新しくなったの気付いてくれた?」
大貴 「いや、それは……」
遥斗 「僕のがピンクでぇ、大ちゃんのが、黄緑っ。
これ可愛いでしょ〜、へへー!」
大貴 「いや、そうじゃなくて」
遥斗 「可愛くない?」
大貴 「可愛いって! ……その、いつも綺麗にメシとか弁当とかやってくれるし、感謝もしてます」
遥斗 「ふっふふーん、どういたしましてー」
大貴 「で! 俺の言いたいことはそういうことじゃなくてだな」
遥斗 「どういうことー?」
大貴 「たとえば、俺のコーヒーはブラック。遥斗は?」
遥斗 「カフェオレ! ミルクも砂糖もたーっぷり!」
大貴 「俺のトーストは、バター。遥斗は?」
遥斗 「マーマレード! はちみつレモンとかでもいいよね! りんごジャムもいいなぁ〜」
大貴 「俺のヨーグルトは普通のか、アロエ。遥斗は?」
遥斗 「いちご! もしくはブルーベリー、でも白桃も食べたいー」
大貴 「……な?」
遥斗 「待って! "な?"の意味がわからないんだけど!」
大貴 「チョイスが女子っぽい」
遥斗 「別に意識してるわけじゃないのになぁ」
大貴 「そうだよな、遥斗基本甘党だもんな?」
遥斗 「甘いのだーーい好きっ」
大貴 「ほら、そういうとこ。
俺からすれば、じゅうぶん可愛い……」
遥斗 「可愛い? ……ふーーーん。そういうこと言うんだ……」
大貴 「だってそうだろ。
俺、基本甘いのだめだし」
遥斗 「そうだよねぇ、大ちゃん甘いのダメすぎるよねぇ。
それはねぇ、ほんっと人生の半分は損してると思うよー」
大貴 「損なんかしてないって」
遥斗 「甘いの食べると頭痛くなるとか、意味わかんない」
大貴 「……だからそういう発言がいちいち女の子みたいなんだって」
遥斗 「でもねぇ。僕らみたいなのは、そういうの結構普通なんだよ?」
大貴 「そうなのか?」
遥斗 「可愛いものが好きだったり、ピンクや赤が好きだったり、
おしゃれやインテリアにこだわったりね。
そんじょそこらの女に負けてるようじゃ、ゲイはつとまらないもん!」
大貴 「そういうものなのか……すごいな」
遥斗 「だーって、僕は小学校の時にはもう自分がゲイだっていう自覚あったからさ」
大貴 「そうだったよな。
つか、遥斗は早いよな。俺は最近まで自覚なかったのに」
遥斗 「大ちゃんはノンケだったもんね〜?」
大貴 「いや、まぁ、なんていうか、別に女にもそんな興味なかったんだから……
元からこうだったんじゃないのか?」
遥斗 「淡白ー。今流行りだからって草食すぎるーぅ」
大貴 「はは、遥斗は肉食だもんなあ」
遥斗 「もっちろーーーん。
美味しそうなヒトを見つけたらぁ、誰かに奪られる前に、手をつけまーーっす」
大貴 「遥斗は人見知りしないもんな、初対面の時も平気で俺に話しかけてきたし」
遥斗 「大ちゃん人見知りだもんね〜?
おかげで悪い男に騙される前に僕のものにできたけど」
大貴 「別に、俺そこまで騙されやすくないぞ?」
遥斗 「いーや、騙されやすいね!
僕が悪い男だっていう自覚ないでしょー?」
大貴 「遥斗が? 悪い男? ……いや、ないだろ」
遥斗 「ほらこれだぁ。
大ちゃんお人よしだし、見る目ないし、
絶対悪い男に騙されて、ボロボロにされて捨てられちゃうタイプだよ!」
大貴 「遥斗は、悪い男なのか?」
遥斗 「大ちゃんと出会う前まではね。悪い男だったと思うよ」
大貴 「でも、今は違うだろ」
遥斗 「まぁね。僕大ちゃんのこと好きになっちゃったし!
こんな純粋なヒトで遊ぶなんてできないよ。
僕が一生守って、大事に大事に愛してあげるの!」
大貴 「はは、うん、俺も。ずっと愛してるよ」
遥斗 「へっへっへー」
大貴 「……なんか、照れるな」
遥斗 「そう?照れてる大ちゃんかーわーいーいー!」
大貴 「可愛くないって…遥斗じゃないんだから」
遥斗 「もお、さっきから僕のこと可愛い可愛いってそればっかり!」
大貴 「でも、可愛いのが普通だって言ってたじゃないか」
遥斗 「それは、ゲイの世界ではーっていうことであって。
二人っきりでいるときは、可愛いとか、ナシでいいと思うんだよね」
大貴 「そうなのか?」
遥斗 「だーって僕、タチだし」
大貴 「タチとかネコとか関係あんの?」
遥斗 「あるでしょ。僕が抱いてる相手に可愛いなんて言われたくなーいの。
コレ、男のプライド!」
大貴 「プライドなのか」
遥斗 「あーでもねぇ。時々思うよー。
僕たち、正反対だからうまくいくんじゃないかなーって」
大貴 「確かに、共通点の方が少ないよな…」
遥斗 「男同士だから、共通点だってあるけど、
ベッドの上での立場はハッキリ別れてるんだし、
正反対の方が相性いいよね?」
大貴 「遥斗ちょっと待て。まだ俺は食べ終わってないんだけど」
遥斗 「僕は食べるの早いけど、大ちゃんは遅いもんねぇ」
大貴 「そ、そうだ、早い男は嫌われるとよく言うだろうっ」
遥斗 「でもさあ! 僕、そんなに早くないよねぇ?
どっちかって言うとぉ、すーぐイっちゃうのは、大ちゃんだし?」
大貴 「そ、それはっ、遥斗がっ……!」
遥斗 「ほーらこういうとこも正反対だよねぇ」
大貴 「う、それだけは異を唱えたい! 色々と問題がっ……!」
遥斗 「それにーぃ、大ちゃんはぁ、超ドMじゃん?」
大貴 「おい!!!!」
遥斗 「僕は超ドSだから、反対で相性ぴったり〜」
大貴 「俺は超ドMなんかじゃ……」
遥斗 「違うの? 今更否定するなんて思わなかったなあ」
大貴 「ぁ……いや、えっと……」
遥斗 「ふふ。……ねぇ。僕まだ何もしてないよね?
キスもしてないし、手すら触れてない。
なのに、なーんで乳首、勃ってんのー?」
大貴 「ええ!?」
遥斗 「気付いてなかった? ほーら、シャツの上からでもわかっちゃうんだけどな〜ソレ」
大貴 「こ、これはっ」
遥斗 「これは?」
大貴 「遥斗が……そんな目で見るから、」
遥斗 「僕のせい? 違うよね〜? 感じてるのは、大ちゃんだもんね〜?」
大貴 「はる、と、」
遥斗 「大ちゃんは、バスケやってたから、筋肉質だし、身体も僕よりたくましいよね?
背はそんなに変わらないけど、僕達が並んでたら、
例えば腐女子みたいなコは、僕の方がネコだって思うかもしれない。
でも実際は、僕はガンガン攻めるし、絶対タチだし……」
大貴 「おいっ、耳元で、囁くなっ……」
遥斗 「えーっ? なーんで?
まだ食べ終わってないって言うから、待ってあげてるんじゃない。
ほらー食べなよぉ」
大貴 「食べられるかっ、こんな状態でっ」
遥斗 「どーしてぇ? ああ、それとも、本当に食べたいのはトーストじゃない、とか?」
大貴 「っ!」
遥斗 「しょーがないな〜っ、そんなに言うなら、シてあげる」
大貴 「よせっ、遥斗……」
遥斗 「嫌じゃないくせに」(耳元で囁く)
大貴 「っぁ!!!!」
遥斗 「ふふん、大ちゃんってばほーんと耳弱いよねぇ?」
大貴 「遥斗っ」
遥斗 「あーあ、トースト落としちゃってぇ……食べ物粗末にしちゃダメでしょー?」
大貴 「だ、から、……やめろっていってるのに……」
遥斗 「じゃあ僕を突き飛ばせば?
腕力の差だってあるんだから、簡単じゃーん?」
大貴 「突き飛ばすなんて……」
遥斗 「……抵抗したくないんだよね?
大ちゃんはこうやって僕に攻められるのだーい好きなんだもんね〜?」
大貴 「……んっ……あ……」
遥斗 「僕以外の男とこんなことしたら、絶対許さないからね?」
大貴 「あっ……は、うっ……ん……!」
遥斗 「もちろん女だってダメだよ。
大ちゃんは、僕だけのモノなんだから」
大貴 「……遥斗、だけ……しか、……好きじゃない……よ……」
遥斗 「どうかなぁ〜。大ちゃんは押しに弱いから……
こうやって攻められたら簡単に他の男とヤっちゃいそう……(口付ける)」
大貴 「んっ……ふぅ……んちゅ……んン……」
遥斗 「ほら、ちょっと下を触ってキスしただけなのに、
もうこんなに目を潤ませちゃってさぁ〜……」
大貴 「ちが……遥斗だから……こうなるんだ……」
遥斗 「僕だから?」
大貴 「そ、そうだよ。
俺がこういうことすんの、遥斗が初めてだ、って知ってるじゃないか……」
遥斗 「わかってないなぁ。……これからどーなるかはわかんないじゃない。
大ちゃんは、モテるんだから、もうちょっと自覚もってよね?
僕がいつもどれだけ周りを牽制してると思ってんのー?」
大貴 「誰が、来ても俺は……遥斗だけ、だよ」
遥斗 「へぇ〜ホントに?」
大貴 「あんっ……ほ、本当、にっ」
遥斗 「喘ぎながら言っても説得力なーい。
乳首弄られただけでこんなに感じちゃうんだから。
いつ発情するかわかんないよね〜?」
大貴 「そんなっ遥斗以外には発情なんて」
遥斗 「じゃあ、証拠を見せてもらおうかな〜」
大貴 「えっ?」
遥斗 「僕以外に触られても発情しないって証拠、見せてよ。ね?」
大貴 「ど、どういうことだ?」
遥斗 「はーい、こんなところに、僕のネクタイがありまーす。
それでぇ、椅子の後ろで、大ちゃんの手首を縛りまーす」
大貴 「遥斗っ!?」
遥斗 「あとはー……んー、タオルでいいかなぁ。目隠ししますよーっと……」
大貴 「おい、こんなのって!」
遥斗 「はーい、大ちゃんはーこれでー動けませーん!」
大貴 「ふざけてないで……んぅっ……ちゅ……んふ……っう……」
遥斗 「……、あれれー? いいのー? そんなにキスに応えちゃって。
相手は僕じゃないかもしれないよー?」
大貴 「だって、ここには俺と遥斗しかいないじゃないかっ」
遥斗 「僕が内緒でトモダチ呼んでたらどうするのー?」
大貴 「あっん……!」
遥斗 「敏感だなぁ。こんなんじゃちっとも安心できない。
イくの我慢してもらうからね、大ちゃん♪」
大貴 「あっ!? やめ……何をっ……!」
遥斗 「何を、って……ナニを縛ってあげてるの〜
勝手にイかないように、根元をきゅーっと……」
大貴 「やめろって!」
遥斗 「でももうこんなにガマン汁出てるんだよね〜……ぺろっ」
大貴 「んんっ!!!」
遥斗 「さーてと、どこまで我慢できるかな〜」
大貴 「ふっ……あっぁんっ……! んんっ……!!!」
遥斗 「はむっ……んっ……ちゅぷ……くちゅ……じゅる……」
大貴 「ああっ……だめだっ……それは……それはっ!」
遥斗 「じゅぷっ……じゅぽっ……じゅぷっ……じゅぽっ……」
大貴 「はっ……あァ……ン! んっ……くっ……! ……イ……イく……」
遥斗 「イきたくてもイけないでしょ? こうされてちゃ。
我慢だよー大ちゃんっ」
大貴 「あっんっ……我慢……無理……無理!」
遥斗 「えーーーっもう無理なのぉー?」
大貴 「おねが……ぃ、イかせてっっ」
遥斗 「やーだよ。まだだめー」
大貴 「遥斗……っ」
遥斗 「しょうがないなぁ、じゃあ触っててあげる」
大貴 「んっ……あっ……あんっ……はぁ……ん……」
遥斗 「こんなに淫乱なんだから……、目が離せないよ」
大貴 「あっあっあっあっあっあっあぁっ……!!」
遥斗 「イきたくてもイけないの、苦しい?」
大貴 「苦し……、イかせ……て……! 遥斗ぉ……!」
遥斗 「もぉ……可愛いなぁ大ちゃんは」
大貴 「遥斗ぉ……遥斗ぉ……!」
遥斗 「……今日はこれからデートだしね。
僕のSスイッチが入る前に、イかせてあげる」
大貴 「はっ……あんっ……ふぁあ……!」
遥斗 「ほら、キスしよ、大ちゃん」
大貴 「んっ……ちゅ……くちゅ……んぅっ……んちゅっ……」
遥斗 「可愛い……ほら、激しくシゴいてあげる。キスしながら、イって?」
大貴 「はんっ……ちゅぅ……ちゅく……んっ……んふっ……イくっ……!!!
んううううう!!!!!!」
遥斗 「……、あはは! ねぇ! すごく飛んだあ! テーブルにまで飛んだよ〜?」
大貴 「はぁ……はぁ……」
遥斗 「普段はかっこよくって、エッチしてる時は可愛くなるって、最強じゃん。
ずーっと僕だけの、大ちゃんでいてよ?」
大貴 「……当たり前だろ。だから、そろそろ腕もはずしてくれって……」
遥斗 「ああ、ゴメンゴメン」
大貴 「映画に遅れるだろうがっ。
今日までだからどうしても観に行きたいって言ったの遥斗だろ」
遥斗 「だからこれくらいで終わらせてあげたんじゃん。
ほんとは疼いてるんじゃないの?」
大貴 「そんなことはっ、ないっ」
遥斗 「えーっ、それはそれでショック〜。
もっとシてっておねだりするくらいになってくれないとなぁ」
大貴 「それもどうかと思うぞ」
遥斗 「まぁ、それは今夜でいいかなっ。
帰ってきたら、この続き、ちゃーんとしてあげるからね?
寝かさないぞお〜」
大貴 「わ、わかったからっ……
とにかく、準備だ、準備っ」
遥斗 「その前に、お片づけ、ね?」
大貴 「うっ……」
遥斗 「まぁここは僕がやっとくから、大ちゃん下着も替えたいでしょ?
着替えてきちゃいなよ」
大貴 「わかった……」
遥斗 「あ、ねえねえ大ちゃーん」
大貴 「なにー?」
遥斗 「映画観たあとさあ、いつものカフェ行く予定だったけど変えてもいい?」
大貴 「どこか行きたいとこでもあるのか?」
遥斗 「和カフェ!」
大貴 「わかふぇ?なんだそれ」
遥斗 「何だ、って知らないの!? 和モノ出してくれるカフェだよぉ!
お抹茶とか、和菓子とか、軽食とかも、色々あるんだって!
映画館からは少し離れてるんだけど、最近新しくできて評判いいみたいだから行きたいー!」
大貴 「和菓子って……くそ甘いじゃんかっ」
遥斗 「苦いお抹茶と一緒に食べるから大丈夫だよー?」
大貴 「俺が和菓子を一個食うのに何杯抹茶が必要か知ってるか?」
遥斗 「大袈裟だなぁ」
大貴 「あんなん食べたらあとでどれだけ頭痛くなることかっ!
目で楽しんだら、あとは一口でいいんだ一口で!」
遥斗 「じゃあ、残った分は僕が食べる〜!」
大貴 「そうしてくれ」
遥斗 「苦いお抹茶、僕が残したら、大ちゃん飲んでね?」
大貴 「任せろ」
遥斗 「ほら、僕達相性ぴったり!ね?」
大貴 「……ああ、そうだな」
遥斗 「あ、着替え終わった?」
大貴 「おう」
遥斗 「あっ、僕があげたシャツ着てくれたんだー! 嬉しい!!」
大貴 「似合うか?」
遥斗 「うん、かっこいい!」
大貴 「そ、そうか」
遥斗 「ふふ! 大好きだよ、大ちゃん! ちゅっ」
大貴 「わっ!
はは、うん。……俺も、大好きだよ、遥斗」
遥斗 「へへへー! じゃあ行こっ!」
大貴 「ああ、行くか」
遥斗 「いってきまーーーーーーっす!!!」